フェラーリのような高級スポーツカーを通勤で使っているという人はほとんどいないでしょう。
とはいっても、通勤に使うこと自体は可能です。最近のフェラーリは簡単に壊れません。
ただし、1回の始動~走行~停止を日に何度も行う使用方法を想定していないため、色々な部品が不具合を起こしやすくなるでしょう。
どうしてかというと、平均200㎞/h以上のスピードを500km走行できるように設計するのと、平均20km/hで5kmを日に何度も繰り返して壊れないように設計するには、設計技術が違うからです。
当然、日本の高温多湿の環境で平均20km/hで5kmの移動を何回も繰り返すほうが頑丈にできています。
整備が大変
フェラーリを日常の足に使うなら、大げさではなく1500km程度または2カ月に1度、オイル交換に車検並みの点検・整備をするつもりでないとコンディションを維持できないと思ったほうがいいでしょう。
エンジンオイルはフェラーリ用に高級オイルを使うことになりますが、フェラーリだと10リットルは入ります。車体の下にはF1のようなアンダーカバーがついていて、普通のジャッキアップができません。
タイヤごと持ち上げられるリフトで持ち上げて、アンダーカバーを外してからでないとオイル交換できないため、工賃だけで10万円はすると見てください。
運転に気を使ってしまう
フェラーリの性能だけではなく、独自の運転個性を考えると体力と気力を通常の運転より必要とするので、疲れてしまいます。
荷物もあまり入らなかったり、駐車場にも困ったりします。
それから100%エンジンがかかる車ではなく、途中で止まってしまってもよくあることと割り切らないといけません。
好奇な目で見られる
フェラーリのようにとにかく目立つ車はどこにいっても注目の的です。そのため、毎日誰かに監視されているような感覚を味わうかもしれません。
駐車場にとめているとイタズラされるリスクもあります。交通事故や交通違反で切符を切られたりしたら、SNSの格好の的です。
そういうことを気にしないメンタルと財力、手間を惜しまない情熱があれば、通勤やスーパーへの買い物、お子さんの送迎など苦にならないでしょう。
週に1度は乗ること
乗らなさすぎも問題です。10日も乗っていないとエンジンがかからなくなることがありますし、週に一度は回転数をある程度上げて走らないとエンジンが壊れる恐れも。
週末に遠距離を走ることが一番かもしれません。