電動化が進む自動車業界ですが、フェラーリも同じです。
2025年に電気自動車(EV)を投入する予定で、2026年にはラインナップの60%をプラグインハイブリッド車(PHV)とEVにする方針を掲げました。
そして、2030年にはEVの比率を高め、EVを40%、PHVを40%、内燃機関車を20%にすることを目指します。
フェラーリは2009年以来、PHVのパフォーマンスを向上させるためのテクノロジーとしてレーシングカラーからの技術移転を進めてきました。
今後、PHVのパフォーマンスを向上させていくでしょう。
プラグインハイブリッドモデル「フェラーリ296GTB」
ゼロから企画され、全く新しいアーキテクチャーで作られたというPHVのフェラーリです。
シート背後に搭載された7.45kwhのリチウムイオンバッテリーによって、エンジンと8速DCTの間に置かれた167ps/315Nmのモーターを独立か、エンジンと並行する形で稼働させます。
満充電まで家庭用200V電源で3~4時間、そこから最長25kmのEV走行が可能です。
エンジンを含めたシステムの総合出力は830ps、0-100km加速は2.9秒、最高速は330km/hをマーク。
ステアリングホイールには「マネッティーノ」「eマネッティーノ」のコントローラーがあります。
マネッティーノにはウェット、スポーツ、レースのドライビングモードが選択できるほか、トラクションコントロールや横滑り防止装置をオフすることも可能です。
eマネッティーノは電動パワートレインの制御を切り替える機能。イー・ドライブは電気のみの走行モードで、ハイブリッドはノーマルモードです。
パフォーマンスはICEを常時稼働しバッテリーの残量を保持しながらフルパワーの走りが期待できます。クオリファイはバッテリーの再充電を抑え、電気の最大限のパフォーマンスを発揮するモードです。
SF90ストダーレのオープンモデル「フェラーリSF90スパイダー」
2019年のF1マシンにも使われた名称を受け継ぐフェラーリの行動向け市販車SF90ストダーレ。
SF90スパイダーはそのオープンモデルです。ルーフはアルミ製で、重量増を100㎏に抑えています。
V8ターボエンジンにモーターを加えたPHVで、合計出力は1000ps。そのパワーは0ー100km加速が2.5秒。最高速度は340km/hに達します。
このようにフェラーリはPHVにも力を入れています。2025年に投入されるEVも楽しみです。