フェラーリを買って数年後、下取りに出すと買った値段とほぼ同じだったという話を聞いたことありませんか?
私はこの話を聞いて都市伝説の類だと思っていました。しかし、実際は都市伝説ではなかったりします。
フェラーリほどコストパフォーマンスの高い車はないといわれています。新車だと余裕で3,000万円以上かかるのにコスパがいいというのは変な話です。
理由は満足度に対する対価が安く、下取り価格がほとんど下がらないからとのこと。タイミングによっては買った値段より高くなることも。
10年前に328を600万円で買って、大切に乗っていれば、今なら900万円くらいになるそうです。
大きな故障もなく、車検は1回20~30万円。それで何百万円かおつりがくると考えるとフェラーリは投資対象にもなるといえるでしょう。
しかし、フェラーリはそういうものではありません。正直、実用性のある車とはいえないからです。
駐車場代や保険料、税金もかかります。最悪、故障もします。10年で値段が上がったというモデルでもない限り、そんなにプラスになることはありません。
フェラーリを購入するのは、あくまで「欲しいから」だと思います。この思いがあるからこそ「フェラーリはコスパがいい」ということなのです。
程度のいい中古車なら4年以内の売却がおすすめ
所有期間を考えると4年前後が最適でしょう。程度の良いフェラーリなら、車検2回までならオイル交換だけで済むケースがほとんどだから維持費を抑えられます。
3回目の車検となるとリフレッシュのために出費は大きくなるので、覚悟が必要でしょう。
これに年間走行距離を1500kmまでとして、4年乗って売却すれば、大きく査定が下がることはありません。
相場が上がったタイミングであれば買った値段で売れることもあり得ます。
フェラーリの寿命は短い?
フェラーリは3万kmで寿命といわれています。実際、3万kmでダメになるわけではありませんが、何しろ平均しても年間1,000kmから2,000kmしか乗らない車なので、10年たっても1~2万kmが普通だったりします。
中古車の検索サイトを見ても10万km走ったフェラーリはなかなかお目にかかれません。
ただ、話に聞いたところ、22万kmを走った365BBがあるそうです。この車はエンジンのオーバーホールを4回も行われ、現在も走っているのだとか。
これは極端な例ですが、フェラーリで何万キロも走るほど、所有する人は多くないということです。